キャンピングカーのベース車としてワイドボディ―のスーパーロングを使用する場合は、ほとんどの車両が「キャンパー特装車」を使用しています。
この車は、トヨタ自動車がキャンピングカーとして架装するために用意している特別なモデルで、ハイエースのカタログを見ても出ていません。
このブログをご覧になっている方なら、「そんなこと知っているよ」という方も大勢いらっしゃると思います。
それでは、「キャンピング車架装用セット特設」(通称:キャンパー特設)もご存知ですか?
ホワイトボディーの「ロゼ」 |
シルバーボディーの「ヴィヴァルディ」 |
さて、上の2台のハイエース、違いは何でしょう?
ランドワゴンの「ロゼ」と「ヴィヴァルディ」の違いと思った方は残念でした。
どちらも標準ボディー(ナローボディー)のハイルーフをベースに架装したRVランド オリジナルバンコンの人気モデルですが、「ロゼ」で使用したハイエースの方にだけキャンパー特設というトヨタ自動車のセットオプションを付けています。
もともと、このボディーサイズのハイエースには、「バンDX」というグレードしかトヨタで用意されていません。
これは、いかにも職人さんの乗っている車という外観なので、ほとんどは「GLパッケージ」というセットオプションを付け、グレードアップした状態でキャンピング車を作っています。
この「GLパッケージ」はハイエースのカタログに出ていますので、ここでは説明を省略させていただきます。
では、キャンパー特設を付けるとどうなるのでしょうか。
その内容はハイエースのカタログを見ても残念ながら出ていませんので、こちらでじっくりとご覧ください。
キャンピング車として架装するのが前提ですので、荷室のカーペットやセカンドシートが付いてこないなど架装メーカーが作りやすくなっているのですが、これは出来上がってしまえば分らない事なのでご購入いただくお客様に関係のある部分に絞って詳しくご案内していきます。
キャンパー特設 |
GLパッケージのみ |
① キャンパー特設では、スーパーGLやキャンパー特装車と同じ2名乗車のフロントシートになります。
(1名乗車定員が減りますのでご注意ください)
キャンパー特設 |
GLパッケージのみ |
GLパッケージのみ |
② キャンパー特設では、フロントのフロアカーペットがオレフィンシート(ビニール)からニードルパンチカーペット(絨毯)になります。
キャンパー特設 |
③ キャンパー特設では、電動リモコンドアミラーやドアアウトサイドハンドルがメッキになります。
キャンパー特設 |
④ キャンパー特設では、右リヤクォーターガラスが固定式からスライド片開き式になります。
(ヴィヴァルディはエクステンションボックスが付くのでGLパッケージの写真がありません)
ここまで見たところで、キャンパー特装車と一緒だと思った方もいらっしゃると思います。
残念ながら、キャンパー特装車とは同じにならない装備もあります。
キャンパー特設 |
キャンパー特装車 |
その1.オプティトロンメーター(タコメーター付き)にはなりません。
キャンパー特設 |
キャンパー特装車 |
その2.プッシュ式のオートエアコンにはなりません。
また、バンDXにキャンパー特設を付けることが出来る条件がいくつかあります。
標準ボディーのみなので、ワイドのスーパーロングには設定ありません。
GLパッケージと助手席エアバッグのオプション装着は必須です。
マイナーチェンジが行われるタイミングで、メーカーのトヨタ自動車がキャンパー特設の設定を一時休止したり内容が変更となる場合がありますのでご注意ください。
さて、長々とご案内してまいりましたが、このキャンパー特設のお値段は、¥84,000
ランドワゴンの「ロゼ」,「ヴィヴァルディ」をご検討されている方、この「キャンパー特設」をお選びになりますか?
その他にもご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
自称 ハイエースコンシェルジュがお届けしました。